最近ネット上で「ゆるい職場」から若者が消えているという記事をよく見るようになり、ゆるい職場なら辞めないのではと感じる一方で、思い当たる節もあり、その内容を読んでみるとなるほど、やはりと感じさせるものでした。
確かに、20数年前の私の新人時代と比べると、「ゆるい職場」が増えています。当然、労働環境の改善はいいことです。ただし、若者をお客様のように扱うと成長の機会が奪われ、職場に不満はなくても、将来の自分自身のスキルに不安が生じるというのが、若者が辞めてしまう原因になるというのです。
当社のような小規模企業にとって、世代交代というのは非常に難しい問題で、折角育てた社員が数年で退職してしまうのは、単なる失敗では済まされません。そのためには、良い職場環境を保ちつつ、適度な負荷のかかる指導と、成長機会を提供できなくてはなりません。
当社では、(結果として)配属された先の業務担当者に、新入社員育成の全責任を押し付けていましたが、新しい社内教育体制として、各部門の責任者や新入社員の意見を取り入れながら検討し始めました。教える側と教えられる側の双方に満足感のある制度作りのため、試行錯誤中です。
(総務部I)